ランゲワインのすべてを紐解く

ワインの入門者
先生、『ランゲ』という用語について教えてください。

ワインソムリエ
『ランゲ』はイタリアのピエモンテ州にあるワイン産地だよ。

ワインの入門者
どのようなワインが造られていますか?

ワインソムリエ
主にシンプルで飲みやすいワインが造られるけど、一部では高級ワインの『バローロ』や『バルバレスコ』の格下げブドウを使ったワインもあるよ。
ランゲとは。
-ランゲワイン-
イタリア北部のピエモンテ州、クーネオ県に広がるランゲ地区で作られるワインと、その原産地呼称(D.O.C.)です。ランゲとロエロの54のコミューンで生産されています。
ランゲワインは一般的にシンプルな味わいですが、時にはスーペル・ピエモンテを名乗る高品質なものもあります。バローロやバルバレスコの畑で格下げされたブドウから造られることもあります。
ワインの表示には、「ランゲ・ロッソ(赤)」、「ランゲ・ビアンコ(白)」などの表記に加え、単一品種で造った場合はD.O.C.に品種名を追加することができます(例:ランゲ・フレイザ)。
-使用品種:-
* ネッビオーロ
* フレイザ
* ドルチェット
* バルベーラ
* アルネイス
* ファヴォリータ
* シャルドネ
* その他
-タイプ:-
* 赤ワイン
* 白ワイン
* ロゼワイン
* 微発泡ワイン(フリッツァンテ)
* 甘口ワイン(パッシート)
* 新酒(ノヴェッロ)
-認定年:-
1994年
ランゲワインの特徴

ランゲワインの特徴
ランゲワインは、その独特な風味と香りのプロフィールで知られています。このワインは通常、ネッビオーロ種から造られ、エレガントで洗練されたタンニンと、魅惑的な赤い果実やバラの花びらのアロマを特徴としています。熟成に伴い、土やトリュフのニュアンスが加わり、複雑で魅力的な味わいを醸し出します。
使用される主要品種

使用される主要品種
ランゲワインの個性は、使用される品種によっても大きく左右されます。代表的な品種は、赤ワイン用の「 Nebbiolo 」と白ワイン用の「 Arneis 」。「 Nebbiolo 」は、酸味が強く、タンニンが豊富な品種で、長期熟成に向いたワインを生み出します。一方、「 Arneis 」は、繊細でアロマティックな品種で、フレッシュでフルーティーなワインを生み出します。これらの品種以外にも、「 Barbera 」や「 Dolcetto 」などの赤品種、「 Favorita 」や「 Sauvignon Blanc 」などの白品種も使用されています。
多様なタイプとスタイル

多様なタイプとスタイル
ランゲワインは驚くほどの多様性を誇り、さまざまなタイプやスタイルのワインを生み出しています。ネッビオーロの品種からは、力強く構造的なバローロや繊細なバルバレスコが誕生します。ドルチェットは果実味豊かで柔らかな赤ワインを生み出し、バルベーラは酸味が際立ち、果実味に富んでいます。
また、ランゲでは白ワインの生産も盛んです。アルネイスはフローラルなアロマと生気に満ちた酸味を持つ辛口白ワインです。ファヴォリータは同じく辛口の白ワインで、柑橘類やハーブを思わせる繊細な味わいが特徴です。
認定と歴史

認定と歴史の章では、ランゲワインに付与されている認証制度と、この地域の長年のワイン製造の歴史について掘り下げていきます。ランゲワインは、その品質と伝統を保証する数々の認定を受けています。これらには、DOC(原産地統制呼称)やDOCG(保証付き原産地統制呼称)が含まれます。これらの認定は、ブドウ栽培地域、ブドウ品種、ワインの製造工程など、ランゲワインのすべての側面を厳しく規制しています。さらに、この地域では何世紀にもわたりワインが造られており、その豊かな歴史は、洗練されたワイン造りの技術や風土の理解の向上に役立っています。
バローロとバルバレスコとの関係

バローロとバルバレスコの関係は、イタリアワインの世界で興味深い物語を秘めています。どちらも北西イタリアのピエモンテ州で生産された赤ワインで、ネッビオーロというブドウ品種から作られています。しかし、この2つのワインの共通点はそれだけに留まりません。
バローロとバルバレスコは、どちらも歴史あるワインで、何世紀も前に修道院のブドウ畑で誕生しました。その後、何世代にもわたってワインメーカーによってその品質が磨かれ、今日ではイタリアの最も有名なワインの2つに数えられています。
