ロエロの魅力を紐解く

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ワインの入門者

ロエロというワインについて教えてください。

ワインソムリエ

ロエロはイタリア、ピエモンテ州南にある産地で、辛口白ワインが有名です。アルネイスという品種を使用しています。

ワインの入門者

赤ワインも造られるとのことですが、違いを教えてください。

ワインソムリエ

赤ワインはネッビオーロ種から作られ、ネッビオーロ・ダルバとしても瓶詰めされます。ロエロの赤ワインは、よりシルキーで滑らかな口当たりが特徴です。

ロエロとは。

ピエモンテ州南部のバローロの北に位置するロエロは、ワインの産地であり、DOCG指定を受けています。辛口白ワインのアルネイスが有名ですが、ネッビオーロを使った赤ワインも造られています。タナロ川の左岸に位置する砂質土壌が特徴です。

アルネイスから造られる辛口白ワインは酸が穏やかで凝縮感があり、1980年代以降高い人気を博しています。この地域のネッビオーロ赤ワインは「ネッビオーロ・ダルバ」としても瓶詰めできますが、ロエロの方がより柔らかくシルキーな口当たりとされています。

赤ワインの熟成期間は20か月以上(うち6か月木樽熟成)、リゼルヴァは32か月(うち6か月木樽熟成)です。

【品種】赤: ネッビオーロ(95%以上)
    白: アルネイス(95%以上)
【タイプ】赤、赤レゼルヴァ、白、スプマンテ(白)
【認定年】2004年

ロエロの歴史と産地

ロエロの歴史と産地

-ロエロの歴史と産地-

ロエロは、イタリア北西部ピエモンテ州にあるワイン産地です。この地域は、かつてはサヴォイア家の領土で、その歴史は中世まで遡ります。中世の時代には、ロエロはモンフェッラート侯国の一部であり、その後、16世紀にはサヴォイア公国の領有地となりました。18世紀には、ロエロはフランスに併合されましたが、1815年にサヴォイア公国に返還されました。

近代になってから、ロエロは農業が盛んな地域に発展し、特にブドウ栽培が盛んになりました。1960年代以降、ロエロでは高品質なワインが生産されるようになり、現在は世界的に有名なワイン産地として知られています。

ロエロの土壌と気候

ロエロの土壌と気候

ロエロの土壌と気候がもたらす固有の葡萄栽培条件は、この地域のワインに特別な特徴を与えます。ロエロの特徴的な石灰質土壌は、ブドウの根に適度なストレスを与え、ミネラル分を豊富に含んだ複雑で風味豊かなワインを生み出します。また、標高の高い畑は冷涼な気候を生み出し、ブドウの熟成期間を長くします。このおかげで、ロエロのワインはエレガントでフレッシュな酸味が特徴となり、長期間熟成できる高いポテンシャルを秘めています。

ロエロで使用されるブドウ品種

ロエロで使用されるブドウ品種

ブドウ品種はロエロワインの真髄を形作る重要な要素です。ロエロには、アルネイスやネッビオーロなど、数々の優れたブドウ品種が栽培されています。

多様な土壌と気候条件に恵まれているロエロでは、これらの品種が個性豊かなワインを生み出しています。アルネイスはフレッシュでフローラルな白ワインとして知られ、柑橘類やハーブの香りが特徴です。一方、ネッビオーロはフルボディでタンニンが豊富な赤ワインで、バラやタール、土の香りが複雑に織りなされています。

ロエロの白ワインの特徴

ロエロの白ワインの特徴

ロエロの白ワインの特徴は、そのエレガントさとバランスの良さで知られています。土壌が粘土質であることがワインにミネラル感を与え、酸味と果実味の調和のとれた味わいに貢献しています。アルネイス種を使用したワインは、芳醇なブドウの香り、アーモンドやヘーゼルナッツのニュアンス、そして長い余韻を特徴としています。シャルドネ種を使用したワインは、よりクリーミーで豊かな味わいで、オークのニュアンスが加わり、複雑さと深みが増します。どちらの品種も、シチリア料理のシーフード料理、パスタ料理、チーズと相性が良いことで知られています。

ロエロの赤ワインの特徴

ロエロの赤ワインの特徴

ロエロの赤ワインの特徴は、そのユニークさと品質の高さで知られています。ネッビオーロ種を主に使用し、タンニンが豊富で、長期熟成が可能であり、エレガントで複雑な味わいが特徴です。これらのワインは、鮮やかなルビー色からガーネット色まで変化し、赤い果実のアロマやスミレの花のニュアンスを備えています。熟成すると、トーストしたオークやスパイスの香りが加わり、より洗練された味わいになります。ロエロの赤ワインは、伝統的なピエモンテ料理、特にトリュフやキノコを使った料理と相性が抜群です。

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