レッチーナ:ギリシャの松脂の香りのフレーバードワイン
ワインの入門者
「レッチーナ」について教えてください。
ワインソムリエ
レッチーナは、ギリシャのフレーバードワインです。
ワインの入門者
どんな特徴がありますか?
ワインソムリエ
松脂の風味を溶かし込んだ、独特のフレーバーが特徴です。基本的には白ワインですが、少量のロゼワインも生産されています。
レッチーナとは。
レッチーナは、ギリシャで造られるフレーバーワインで、松脂の独特な風味があります。主に白ワインが使用されますが、少量のロゼワインも生産されています。
レッチーナの起源と歴史
レッチーナは、ギリシャで何世紀にもわたって作られてきた、独特の風味のあるワインです。その特徴は、松脂の香りが際立っていることです。この松脂のフレーバーは、レッチーナが製造される過程で、松脂がワインに加えられることで付着します。
レッチーナの起源は古く、古代ギリシャ時代まで遡ります。当時、ワインの保存性を高めるために、松脂が添加されていたようです。中世になると、レッチーナはギリシャ全土で広く飲まれるようになり、19世紀にはフランスやイタリアなどヨーロッパ各国にも輸出されるようになりました。今日では、レッチーナはギリシャを代表するワインのひとつとして知られています。
レッチーナの生産工程
レッチーナの生産における重要な工程として、まず、ロジナキティス、コリントブラック、マヴロダフニという伝統的な地元ブドウ品種が使用されます。収穫後、これらのブドウは破砕され、発酵槽に入れます。
発酵が終わったら、ワインは松脂を加える準備が整います。このプロセスは「レツィナция(レツィノサシス)」と呼ばれ、ワインに松脂を直接添加してフレーバーを付けます。使用される松脂は、主にアレッポマツの樹皮から採取したものですが、まれにモミの木やヒマラヤスギの松脂も使用されます。
松脂を添加するタイミングによって、ワインのフレーバーの特徴が決まります。発酵前または発酵中初期に添加すると、より強い松脂の風味になります。一方、発酵後後半に添加すると、よりバランスの取れた繊細な松脂のニュアンスになります。最終的には、ワインメーカーの好みや desired flavor プロファイルによって、追加のタイミングが決まります。
レッチーナの味わい
レッチーナの味わいは、その独特な松脂の風味によって特徴づけられます。この風味は、醸造工程でワインにギリシャのアレポマツの樹脂を添加することで得られます。樹脂の量はワインによって異なり、甘口から辛口まで、さまざまな味わいを生み出します。
甘口のレッチーナは、柔らかく、甘く、松脂の風味は控えめです。辛口のレッチーナは、よりシャープでドライで、松脂の風味が際立っています。どちらの種類も、すっきりとした後味と適度な酸味が特徴です。
レッチーナに合う料理
レッチーナに合う料理は、このユニークなワインの特徴をうまく引き立ててくれます。軽い風味のレッチーナは、魚料理やシーフードにぴったりです。特に、グリルしたイカや海老、ムール貝などがおすすめです。ワインの松脂の香りが、料理の海の風味を際立たせてくれます。野菜料理もレッチーナによく合います。焼いた野菜やグリルしたハルーミチーズなどが、ワインの複雑さを引き立てます。また、ワインの甘みは、デザートとしてフルーツサラダや甘い焼き菓子にもよく合います。
レッチーナを購入する際のポイント
レッチーナを購入する際のポイントとしては、瓶に記載された情報を注意深く確認することが重要です。まず、松脂の含有量を確認しましょう。一般的には、松脂の含有量が低いワインはより飲みやすく、含有量の高いワインはより独特の風味を持っています。次に、生産地域を確認しましょう。エーゲ海の特定の島々、特にヒオス島、レスボス島、サモス島では、高品質なレッチーナが生産されています。さらに、生産者による瓶詰の日付を確認し、新鮮で保存状態の良いワインを選択しましょう。最後に、予算に合わせて幅広い価格帯のレッチーナが利用できることも考慮に入れてください。